風疹 妊婦 [病気]
近畿地方を中心に風疹が流行の兆しを見せており、厚生労働省も注意を呼びかけています。
国立感染症研究所によりますと、今年に入って5月23日までの患者数は全国で205人と、
昨年同時期の2倍近くになっています。
都道府県別では兵庫県が62人と最多で、大阪府46人、東京都28人、京都府12人と続いて
います。
患者の7割以上にあたる153人は男性で、20~40代の発症が目立っています。
風疹ワクチンの接種対象が何度も変更されたため、現在20~30代の女性には、予防接種を
受ける機会を逃した人もいます。
妊娠中の風疹感染では、妊娠初期~中期(妊娠4週~16週頃まで)に感染した場合に問題と
なります。
この頃は器官形成期といい、赤ちゃんが様々な器官を形成している時期に相当するため、
風疹に感染しますと胎児に奇形を起こす危険性があります。
風疹にかかった時期によっても胎児の障害の程度は異なりますが、だいたいの主な胎児の
異常としては、
・先天性心疾患
・眼症状(白内障、緑内障、網膜症など)
・聴覚障害(主に感音性難聴といい、中耳から脳に原因がある難聴)
などがあげられますので注意が必要です。
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