茶のしずく アレルギー [社会]
せっけん製造販売会社の悠香（福岡県大野城市）が販売した「茶のしずく石鹸」の
旧製品による小麦アレルギーを調べている日本アレルギー学会の特別委員会
（委員長、松永佳世子・藤田保健衛生大教授）は28日、問診結果が報告された
発症者254人の半数に呼吸困難などの激しいアレルギー症状がみられたとする
中間報告を発表しました。
特別委員会は今年３月から専用のホームページで診察した医師から症例を収集。
今月10日までに、９歳男児から93歳女性まで40都道府県の463人が発症の確実例
として登録されました。
特別委員会は発症者が約１千人に上るとみて、さらに調査を続ける予定です。
問診結果が報告された254人のうち、小麦を食べた後に呼吸困難や血圧低下などの
症状が激しく出る「アナフィラキシーショック」を発症したのは25％。
ショック症状はありませんが、呼吸困難や嘔吐（おうと）、下痢の症状があったのが
27％で、合わせて52％にアナフィラキシー症状がみられたようです。
そのほかの症状では、じんましんやまぶたの腫れ、鼻水などがあった。
特別委員会によると、旧製品に含まれていた小麦由来成分「グルパール19Ｓ」が
アレルギーを引き起こす原因のようです。
従来の小麦アレルギーは小麦を食べて激しい運動をすると症状が出ますが、
茶のしずく石鹸の場合は買い物など軽度の運動でも発症する例があったようです。
石鹸の使用をやめると、小麦に反応してアレルギーを引き起こす体内の原因物質が
７～８カ月で半減し、小麦製品を食べられるようになったケースも報告されているようです。
もし、茶のしずく石鹸を使用してアレルギーの自覚症状がある場合は以下のサイトを
クリックして確認して下さい。
http://www.allergy.go.jp/allergy/flour/005.html
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